第2回
高野孝子 著
ジャパンタイムズ 1993年 1600円
スキーで南極点をめざすという、ソ連の計画に参加することになった著者の奮闘記。紆余曲折の結果、南極難局行きは果たせないが、この紆余曲折が気の毒だが面白い。ソ連ならでわだと苦笑してしまう。その後、独自で冒険に出かけるが、ただでは転ばん人だと感心する。結局、いろんな国民性はあっても、地球人としては誰もが同じ土俵に立っているのだと教えてくれた体験談。
レイチエル・カーソン 著 上遠恵子 訳
新潮社 1996年 1500円
この本を読んだ後、自転車通勤が楽しくなった。寒い冬の夜、星空を見上げる時間は心がほぐれていく。自然界に対する好奇心や不思議の感性が自分自身を豊かにしてくれる。すべては、この本のタイトルでもある”センスオブワンダー”のなせるわざ。キャンプ場で、タープ下にキッチンをしつらえて満足している人にこそ読んで欲しいよなあ。
動物の足の裏って見たことがありますか?このは、本物の動物の足に墨をつけてとった「あしがた」が実物大で載っているのです。イラストと写真で生態もばっちりわかるし、動物好きにはたまらん1冊。インドゾウの「あしがた」は折り畳んだページをひろげて見る。その巨大さにはきっと感動するでしょう。
みんなのかおさとうあきら 写真 とだきょうこ 文 南伸坊 装丁レイアウト
福音館書店 1994年 1400円
どの動物園にでもいるキリンやカバ。でも、十人十色と言うように、一匹ずつみーんな顔が違うのです。動物1種類に21匹の個性ある顔写真が並んでいます。狼のあくびはかわいいし、ラクダはとても笑えます。天王寺動物園のキツネのニヒルな笑顔もぜひ見てほしい。お気に入りの顔を見つけたら、その動物園に会いに行こう。
下川裕治 著
双葉社 1994年 1300円
今回は私と一緒にアジアにどっぷりとはまりこんでみませんか?それともどこかアジアの街でこんな本を読んでみてはいかがですか?ガイドブックもいいけれど今回のおすすめ本を読めば今までよりずっとアジアの街が身近に感じられることうけあいです。近年急激な経済成長を遂げているアジアの国々、そんな華やかな面とは別にそこには人々の日々の暮らしがあります。「バンコクに惑う」はタイ人よりもタイ人らしいと言われた著者によるバンコク物語でバンコクという街の様々な面を通してタイ人気質やタイという国が描かれていて興味深い一冊です。
小林紀晴 写真・文
世界文化社 1996年 1400円
「アジア物語」は著者のアジアの物語形式で綴られています。そのひとつひとつの物語が著者の写真とことばによって読み手の心にすっと入ってきます。読んだ後は思わず自分もアジアの街に自分自身の物語を探しに行きたくなります。どこがへ旅立つ機上で読むのにもおすすめの一冊です。
健康情報センター
晶文社出版 1995年 1800円
こんな本が(正確にはこういう活動をしている組織)があったのか!
いざ病気になったら患者と医者は対等ではないのが現実だから、公平な立場で助言をしてくれる第3者機関って絶対に必要だよね。私も家族が脳腫瘍を誤診された経験があるので、もっと早くこういう「困ったときに頼れる機関」を知っていれば良かったな。
佐藤 愛子著
新潮社 1994年 本体272円
私はもともと佐藤愛子さんが好きだ。そして、超常現象も大好き。でも佐藤さんがこの本を書いたのは驚きだ。以前の著書からはちょっと想像がつかない。この本には著者自身の不思議な体験が綴られているが、それが深い思想に基づかれて書かれたという事はよくわかる。誰にも死後ののことはわからないが、死後いったい何がおこるのか楽しみになったら死を受け入れることができるのだろうか。