第15回 

犬連れバックパッカ-

斉藤 政喜 著 小学館
1998年  1200円

相変わらずの行きあたりばったりの旅。これまでとちがうのは愛犬ニホちゃんをおともにしていること。そのせいか、何となく落ち着いた感じも少しだけあるかな。いろんなエピソ−ドに心が暖かくなるのは、今までよりパワーアップしてるみたい。もしかして、著者も私もちょっとふけた

 

 

「ホワイトアウトの世界で」-北極海横断.犬ぞりの旅

高野 孝子 著  国土社
1998年  1300円

極北である、犬ぞりである。うーんたまらん。マイナス40℃だし。多国籍メンバーでのぶつかり合いもありながらの冒険の様子にあっという間に読めちゃったわ。文章だって読みやすいし。高野さんは、みあげたひとだわ。

 

 

100万回生きたねこ

 佐野洋子著 講談社
 1977年 1300円

本屋さんにいくとこの本は、いつも挑戦的にわたしを見ていた。でも、なぜかこの本を手にとることはなかった。ネコが大好きなのに…。クリスマスのプレゼントにと、包みをわたされたとき、ピンときた。とうとう「とらねこ」がわたしのところへやってきたのだ。
わたしのカン通り、この「とらねこ」は挑戦的で自分勝手なねこだった。いつも飼主が大嫌いで、死ぬのなんかへっちゃら。必ず非業の最後をとげる。そのネコ的自分勝手さがとてもカワイイ。ところが、愛する「しろねこ」さんにあってから性格が変わってしまう。残念だ。

全国学校図書館協議会選定図書
中央児童福祉審議会推薦図書

 

黒い家

貴志 祐介著 角川書店
1997年 1500円

第4回日本ホラー小説大賞の受賞作。昨年この本をとりあげようと一度思ったことがあるが、「怖いけど、ちょっとリアリティに欠けるしなあ」とやめた。ところが、この本が予言したのではないかと思えるような、「和歌山カレー」事件がおきた。生命保険会社に勤務していた著者は、きっと「和歌山カレー」事件にも驚かなかったのではないか。考えたくないけど、保険金殺人くさい話は業界ではよくある話なのだろう。しかし、人間の命はいとも簡単にお金に換算されていくんですねえ。

 

老人力

赤瀬川原平著 筑摩書房
1998年 本体1500円

ろうじん・りょく・・・何がどうって、これは、本の内容如何よりも、発想の転換をさせた、命名の勝利でしょう。ただやっぱり、「トマソン」を知った時のあの新鮮な驚き、喜びには、今一歩という気がしたのは、私だけだろうか・・・。装丁も、もう少し凝って欲しかった

 

 

君について行こう 上・下

向井万起男著  講談社+α文庫 
1998年 上:本体680円 下:本体740円

妻は、ご存じ宇宙飛行士の向井千秋さん。ごく「フツー」の男性、万起男さんと千秋さんの出会い等はもちろんだけど、この本の面白いのは、千秋さんが宇宙飛行士へ応募する所から、宇宙へ「飛ぶ」までの日々が細かに書かれてあること・・。NASAの「家族支援プログラム」の話や、宇宙飛行士とその家族の素顔、日々の訓練や模擬実験の話等々・・。あの華々しい数日間の裏には、こんな「ドラマ」があったんだ。

 

 

君が前の彼氏としたキスの回数なんて俺が3日でぬいてやるぜ

 三代目魚武濱田成夫 著角川文庫
 1994年 480円(本体)

他の本で死について語る彼を見て、ぜひ本を読みたいと思っていた。実は詩人だったのね。わたし散文は苦手なのに、とても気に入って何度も読んでしまった。すごく自信家でちょっと鼻についたりするけど、好きな彼女に対してはとっても素直でかわいかったりする。好きな人からラブレターをもらったような気分

 

 

俺には地球が止まってみえるぜ 

三代目魚武濱田成夫 著
角川文庫 1996年 500円(本体)

「君が前の彼氏としたキスの回数なんて俺が3日でぬいてやるぜ」を読んで、もっと他にも読みたくなって買った本。彼の4冊目の詩集。関西弁で語っているので、特に”きもち”を感じる恋人と一緒に読んだら、きっと楽しめると思う。お気に入りのいくつかの詩は、すっかり覚えてしまった。

 

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